[未知なもの] No.32 聖夜

真夜中に ピアノ線
はりつめた 糸電話
時ふかい 地層から
懐かしく 響く声

しらぬ しらぬ…

窓の外 消えていた
街灯が 点る

家のなかでは
今日という日が
洗面台の湖で
ボートを漕いでいる

帰ろう
知らない街へ

破れた靴下を
ごみ箱のなかからほりだして

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