そのとき、(なぜだろう?) 扉はあいていた
風景は 沈んでは かすれていった
公園の 小さな空で
掛け軸を水に浮かべて 流れ出してゆく墨を
ただ眺めて
長椅子のように
まっすぐに 膨らんでゆく パンを
食べて
ぼくらはボールのような形をして 止まっていた。
あるいは、
虹をよむ人も このどしゃぶりで もうどこかへ行ってしまったのだろうか?