[未知なもの] No.14 無題 2008 年 11 月 14 日 金曜日

今度の土曜日、
紅葉を
見に行こうよう


[未知なもの] No.13 おく しお 2008 年 11 月 11 日 火曜日


結晶
なとら なとり
小豆 あずけた あげまんじゅ

大福
小学校
かつら かついで 初鰹
こんど またこんど
といって またこんど
美味美味
まんじゅしゃげ
そうれ、
そうしてあんたは羽根を打つ

おく しお


[未知なもの] No.12 生姜 2008 年 11 月 10 日 月曜日

通りを歩いていたら
道ばたに生姜が落ちていた。
この街はわたしらに、
どんな鍋を
ふるまおうというのか。
首筋をこがらしがふきぬける
もう秋だ…


[未知なもの] No.11 長葱再び 2008 年 11 月 6 日 木曜日

長葱は好きだ。
だが、
長葱に一生を捧げるわけにはいかない。


[未知なもの] No.10 はちみつクロスオーバー 2008 年 11 月 1 日 土曜日

居酒屋で、
「はちみつクロスオーバー」
と注文する声。
なんだろうとおもってメニューを見たら、
「蜂蜜黒酢ソーダ」
だった。
もう秋だ…


[未知なもの] No.9 あるく 2008 年 10 月 30 日 木曜日

あるく。
60分。
小さなジョギングコースを2km。
畑を、家々をすりぬけてゆく小川のように。
人と、
ネコと、
自転車が走る。

秋桜の朱。
横断歩道をわたり、
銀杏並木をぬけると
道はとつぜん途切れる。
また、2km。
公園まで
あるく。
背後で風がふいた


[未知なもの] No.8 飛べないからす 2008 年 10 月 9 日 木曜日

ビルの屋上に、飛べないからすがいた。
子がらすだろうか、手すりのうえをうろうろしては、ぼんやり空をながめている。
少しはなれた隣りのビルには、ときおり親鳥らしき影がみえる。
ぼくらは、屋上がみわたせるオフィスの窓から、かれらをながめてはビールを飲んだ。

子がらすはいつ、このビルを飛び立つのだろうか。ぼくもS氏もそのことを口にはしなかった。ぼくらはもっぱら、お互いの未来について語り合った。

数日後、オフィスへ行くと、子がらすの姿はなかった。
「からすはいなくなったよ」とS氏は言った。
「うん」
ぼくは冷蔵庫を開け、よく冷えたビールを選び、ふたつのグラスに注いだ。ぼくらは乾杯した。
そして、飛び立つ準備をはじめた。


[未知なもの] No.7 鳥にしあらねば 2008 年 10 月 9 日 木曜日

大岡信さんの著作を読んでいたら、次のような和歌に出会った。

世間(よのなか)を 憂しとやさしと 思へども 飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば
山上憶良

(世の中を嫌だ、恥ずかしいと思っても、私は鳥ではないのだから、飛び立つことはできないよ)

鳥にしあらねば…
というフレーズが、頭からはなれなかった。鳥へのあこがれがしずかに溢れてくるようだった。
世の中は憂きもの。
そこから逃れることもできずにうろうろとさまよい歩くのが人の性。
鳥にしあらねば…

しかし、それでも
飛びたいのだ。


[未知なもの] No.6 奥多摩湖 2008 年 9 月 19 日 金曜日

JR青梅線、青梅駅で奥多摩行きに乗り換え。
日向和田(ヒナタワタ)、石神前、二俣尾(フタマタオ)・・・
おくへ、奥へ、奥多摩へ。
ころっと空いた休みにそばを食べにいこうと思い立ち。

駅舎を出て、観光案内所へ。
「奥多摩湖はどうですか?」勧められるままバスで20分、奥多摩湖へ。

着きました。
東京の水がめ。
静かで、緑。
歩く。

蟬のこえ。

静か。
歩く。
バスで10分、駅まで戻り。
駅の二階のそば屋「そばの花」に入る。
もりそば/焼きおにぎり/缶ビール。
そば手打ち、旨し。焼きおにぎり、良し。満たされる。
車窓から見える景色はもう暗くなってしまい・・・
奥多摩湖、ウツクシカッタ。


[未知なもの] No.5 無題 2008 年 9 月 15 日 月曜日

通りを歩いていると、道ばたに長葱がおちていた。

もう秋だ・・・



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